「勝者の習慣 (R)」見つける感じる使えるの  3ステップ

勝つために あなたは・・・ どんなトレーニングをしていますか? 練習の中で見つけた技術、わかった技術が理解へ カラダにしみこんで使える技術へ

勝者の習慣

段階的ショット練習とストレスレベル

勝者の習慣(R)のワークショップでは 基本のショット練習をすることが多い。フォアハンドストローク、バックボレー、スマッシュなど。 

 

【落とし球】

はじめにラケットの軌道や足位置、グリップ、手首の形や打点の確認後、自分の球出しでその場で打つ。「落とし球」と呼んでいる練習法で、まったくのノンストレス。自分のペースでフォーム確認や飛球軌道、回転量の確認ができる。

ここで重要なのは、選手が感じる「打球感」、面に当ったときの音、振り切ったときの腕のしなりや手のひら感覚、腰や脇のつっぱり感や足の裏に感じる地面からの力など自分の感じたことと 実現したボール速度、距離、回転との関係を結びつけること。すなわち、こんな音のときに回転がたくさんかかるとか、胸を張りを感じたときにエンドラインにボールが落ちるとか、握らないほうが速くなるとか、どう感じたときにどのような結果になったかという「分析」と「記憶」が大切になる。

 

【手出し】

次に誰かに手で出してもらう。もちろんある程度打ちやすいように調整してもらうが、自分で出すときよりはちょっとストレスがかかる。ボールが少し遠くに行ったり近づいてきたり。それでも、打球時に自分が感じることと飛んでゆくボールの状態をじっくり結びつける。ここまでは、バウンドしただけの「そこにあるボール」。

 

【球出し】

次に、ネットの向こうから球出しをしてもらう。タイミングは選手主導で。向かってくるボールをとらえる感覚は、落とし球とは異なる。動いている球に対して、自分が動いて設定しておいた打点に呼び込む感覚。このときに遅いボールでも先に移動を完了して「待つ感覚」を養うと、将来速いボールに対しても十分対応できる技術が身につく。ここでも、手出しのときと同様な距離感覚、回転量調整ができるかどうかを確認する。手出しよりもストレスが上がっているので、この段階で十分に対応できないときは、手出しに戻ってしっかり自信をつけるべき。(打点の確認は必須)

 

【ラリー】

ここまでできれば次の段階、ラリー。はじめのうちは、なるべくフォア側などと約束をしてお互いに打ち合う。このとき、相手の経験や技術によってボールへの調整距離が様々になる。飛んでくるボールのスピード、高さなどに対応するにはストレスレベルが格段に上がる。ここで気付いてほしいのは、落とし球、手出しで習得した打点ではないところで打たされること。すなわち、十分な体勢で打てないボールがあること。そのときの対応は、ワークショップで折にふれて伝えている。 ラリーで養うべき感覚は、自分の打点に上手く呼び込めたか、否かの感覚。落とし球、手出しで十分に打点感覚を修得していれば、「違いのわかる選手」になるのは難しくない。

 

【ゲーム練習 形式練習】

さらにストレスレベルを上げるにはゲーム練習をする。ラリーで「打てる、打てない」「Yes or No」を判断できるようになると、ゲーム練習で余裕が出てくる。また、自分の打点で打ちたい欲求が高くなるほど、しっかり動いて呼び込もうとするはず。

 

【試合】

勝者の習慣(R)に関わる 全てのプレイヤーがここで実力を発揮するためにワークショップを利用してもらっている。「練習ではできたのに」という言葉を耳にするが、試合でのストレスレベルは、練習に持ち込むことはかなり困難。心の状態によってカラダがコントロールできなくなることは、多くのプレイヤーが経験済みのこと。ここを克服し勝者になるには、ストレスレベルを意識したと段階的ショット練習の積み重ねで様々な技術を修得していただきたいもの。

 

【勝者の習慣(R)】

技術の修得は平坦な道ではありません。しかし確実な方法があります。昨年一昨年トップ10をキープした錦織選手が、チャンコーチのもと、地味な球出し練習を必ずメニューに加えていることを知って、フットワーク塾のメソッドを取り入れた当ワークショップの方向性に自信がつきました。

是非、コートでお会いしましょう。

10月・・・醸成月

10月のスタートです。

 

昔、学校で習ったのは「神無月」。

語源は諸説あるよう(神様が出雲大社に集まるとか)ですが、

「醸成月」:醸し成す(かもな)月と現す説もあるようで、新米で新酒を仕込み始める月だそうです。

 

ワークショップでよく使う言葉の一つが

偶然にも私の産まれ月の別称になってることを知って感激です。

 

勝者の習慣(R)は、体験→経験→習慣 というプロセスで、庭球技術の習得をお伝えしています。

コートでお伝えする気付きは目新しいものでなく、数々の勝者が練習や試合で培ったものを

なるべくわかりやすい言葉で、感覚にまで落としこめるようにしたものです。

 

 一度「できた」ことは、「できる」ことではなく、「できる」と思っていることの中にも

 「いつも」「安定して」「できる」ことばかりではありません。

 

気付いた技術、つかんだ感覚を「いつも」「安定して」実践できるよう

「醸成(時間をかけて自分のものにする)」というプロセスが必要です。 

人は「忘れる動物」なので、球数で感覚をすり込めば、体験が習慣へとなっていきます。

 

 近道があるようで 実は・・・ないと思います。 

 でも近道への扉は、ワークショップにあります。

 

テニスコートで お待ちしています。

 

テニスに関する時間

週末プレーヤーといわれる多くの皆さんのなかには、

コートにいる時間、ボールを打っている時間のみが「テニスの時間」と

考えておられる方が多いようです。 

 

もちろんジュニア、学生や職業選手と違って、

ずっと、のべつ幕なしにテニスにかかわり続けるのは

簡単なことではありません。 

 

会社員なら会議や報告書の納期はあるし、取引先とのゴルフや同僚との飲み会、

家庭の主婦ならばお子様のお弁当の用意、送り迎え、掃除洗濯、美容院

「テニスの時間」以外の時間が必ず存在します。

 

選手といわれる層と 週末プレイヤーとの「テニスの時間」への考え方の違いが

カラダへのメンテナンス時間の長さに表れているのではないかと気付きました。

 

テニス肘用のひょうたん型サポーター、金属ガイド付きの膝サポーター、

ウルトラマン模様のような機能性インナーは、週末のコートのあちこちで見られます。

もちろん予防のために使っている方もおられるでしょうが、多くの皆さんは

「もっと打ちたい」「痛くても楽しい」「なるべく痛くないように」「疲れないように」

と各メーカーの最新テニスギアを装備、装着されているのでしょう。 

 

しかし、私たちは生身のカラダです。テニスギアの否定はしませんが、

金属やゴム、樹脂で外側を補強しても、中の「筋や腱」はいつしか悲鳴を上げてしまいます。

お仲間の中で、戦線離脱、長期休養をされている方はありませんか?

 

疲労を蓄積させないように 回復を促進させるように

皮膚を通じて生身の筋や腱に適切なメンテナンスをしてやれば

最新ギアも一助にしつつ、より快適な庭球生活がおくれます。

 

週末一般プレイヤーも 「テニスの時間」を「テニスに関する時間」と考えて

打ってないときのカラダのメンテナンスを大切にしましょう。

 

コートでもお伝えしています。

 

同じことを 何度も 聞くこと

勝者の習慣(R)では
グリップの形や手首の角度
上半身のボディワーク
軸足の決め方
適正打点の考え方など
ショット別に毎回ほぼ同じ内容を
必ず何度もお伝えしています

ワークショップの参加者は
初心者から競技レベルの選手までおられますが
それぞれの立ち位置で
それぞれの受け取り方をしていただいています

二度、三度触れるうちに
気付いて響くところ
繰り返し醸成のために持ち帰るワザなど
本当に それぞれですが変わってきます
どなたとも 上達の実感を共有させていただいています

「チューニングが合う」と言う表現と「テニスで幸せを」を気付かせていただいた
勝者のフットワーク塾 (http://vfootwork.com/index.html) の師匠に感謝

来週も ワークショップ 有ります。

3連休は コートにいました。

世間では「海の日」。

しかし私たちは庭球でした。台風は心配でしたが。

 

大人の合宿:ミニキャンプと銘うって、

宿泊施設(かんぽの宿)とテニスコートのみを往復した3日間が終わった。

東京、名古屋、広島から8名の庭球ジャンキーが集った。

帰宅後、期間中の梅雨明けを知り肘と首のヒリヒリを納得した。

 

学生時代4年間コートで過ごした強者や、硬式転向祝1週年!の女性、

利き腕の複雑骨折からカムバックして、非利き腕で再スタートの壮年

ベテランジョッパーなど 様々な経歴、レベルの男女が集まった。

 

「勝者の習慣(R)」は千客万来。

その中でも特に「熱い」面々が午前3時間 午後3時間のオンコート練習、

温泉、夕食後「ミーティング」と称して「メンタル」「体幹」を肴にプレミア焼酎

それぞれの体験、習慣、取り組みを交換し合った。

日付をまたがっての激論は、次の日のプレーにもすぐ反映できる実践的内容だった。

最終日、広島へ帰る二人は最終列車にぎりぎりになるまで、強くなるための吸収をしていた。

 

参加者一人ひとりにカスタマイズしたワークショップ。

試合でよくあるのに 普段の練習でほとんどやらない練習。

状況とテーマを絞って 意識共有の後のドリル。

コミュニケーションの重要性を実感できるダブルス形式など

盛りだくさんでした。 

 

次回コートで必ず上達してお会いできると信じています。

 

ボールは動く、打点は動かない。

「ボールを良く見て!」と言う金言がある。

指導側ならば一度は使ったことがあるはず。

とくにこのごろ、KEI選手の影響で

ミニラケットを初めて握った少年少女の親御さんが

公園や広場でお使いのようだ。

もちろん、テニススクールや週末テニスの集まりでも

うまく打てないときに「見ていなかった」と思ってしまうことが多々ある。

 

では、よく見ていればうまく打てるのだろうか? 

本当に見ていなかったからミスなのか?

もちろんまったく見ないで打つのは論外だが。実のところ「何を」見るべきか?

 

私たちは、ボールを見て打つときに 同時に何をしているのだろうか?

1「方向の判断」(フォアorバック)

2「近づく」or「回り込む」

3「軸足を決める」同時に「ラケットセット」

4「振り出し」

5「打球」

6「フォロースルー」

7「リカバリー」

ストロークの場合、3の頃にはバウンド音がしているはず。ここで気づいてほしいのは、

「見ること」で何かを判断してある目的に対して行動を起こしていることだ。

 

「私はしっかりボールを見ます」という選手に真正面へボールを出すと

フォアまたはバックに体を逃がし 

ボールとの距離をとってスイングスペースを確保し打球するでしょう

少々まだるいが、なぜそんなこと行うのか? 

そのままでは打ちにくいし、そのほうがミスなく打球できるからだ。

ということは、選手はすでに「ある打点」で捉えるとコントロールできることを無意識に知っている。

考えたこともないだろうが、これが「適正打点」への気付きの一歩。

 

コントロールが可能で打球に力が伝わる点「適正打点」は体格やグリップによって

プレーヤーそれぞれだが、確実にある。それは軸足を決めたところから斜め前のある高さのところ。

走っていっても、振られても、押し込まれても

いつもその打点で打てれば、ある程度のコントロールができる。

素振りのときから 打点の意識をもっていれば、

その打点でいつも打ちたいと思っていれば・・・・・。

 

相手の打ち出すボールは 前後上下左右に一定せず動くもの。 

しかし、各々プレイヤーの打点は、体とともに移動するが 軸との距離関係は常に一定。

すなわち ボールは動く、打点は動かない のだ。 

飛んできたボールを自分の打点に導くために、

ちょうどいい空間へ呼び込み支配するために,

適切な距離をとるように軸足を決めている。

 

私たちは「ボールを見ること」によって適切な距離を保って、適正打点へボールを呼び込んでいる。

なるべく多くの球を適正打点で打つために、フットワークで体を動かしている。

 

次にコーチに「ボールをよく見て!」と言われたら、

「気持ちいところで打って!」「力の伝わるところへ呼び込んで!」

と翻訳して 技術向上に努めましょう。

 

追記

適正打点に呼べなかった球の処理は ワークショップでお会いしましょう。

 

 

 

 

何を支配するか

「テニス」という競技の技術は多岐にわたり

その習熟度に応じて様々なレベルでの参加が可能です。

ラリーが続くレベル、仲間内で試合をするレベル、

市や県の大会で勝ち進むレベル、全国、実業団、プロ、

世界で転戦するレベルと様々あります。 

実は、どのレベルでも決められたコートの広さ ネットの高さ ボール ラケットという

まったく同じハード(設備、用具)を使っています。

ソフトテニス、ジュニア用ラケット、導入用スポンジボールなどは除く)

 

ゲームの始まりの一本目は、所定の位置から

ネットの向こうのサービスエリアにワンバウンドさせることがルールですが、

その後はツーバウンドするまでにラケットで打球して、相手コートの中に入ればよく、

それがうまくできなければ(ネット、アウトすれば)相手にポイントが入る球技です。

カウント方法は少々複雑で 153040→ゲーム獲得となります。

(この数え方がテニス浸透の支障になっているかもしれません)

 

勝つためには相手の予測をはずして、

どんな速さで(時間)どこへ打つか(空間)が肝要で、

打球を受ける側も、相手の体勢やどこから打っているかを見て次のボールを予測し

その次に相手が届かないところへ返球できるよう、準備を十分にするのです。

つまり、時間(スピード)と空間(エリア)を支配する選手が勝者になるのです。

 

今回は 時間を支配する技術です

ラリー中には2種類の時間があります。

 

 ①自分が打ってから相手が打つまでの時間

 ②相手が打ってから自分が打つまでの時間

 

この時間をどのように捉えて支配するかが 

ポイントの分かれ目になります。