「勝者の習慣 (R)」見つける感じる使えるの  3ステップ

勝つために あなたは・・・ どんなトレーニングをしていますか? 練習の中で見つけた技術、わかった技術が理解へ カラダにしみこんで使える技術へ

勝者の習慣

ボールは動く、打点は動かない。

「ボールを良く見て!」と言う金言がある。

指導側ならば一度は使ったことがあるはず。

とくにこのごろ、KEI選手の影響で

ミニラケットを初めて握った少年少女の親御さんが

公園や広場でお使いのようだ。

もちろん、テニススクールや週末テニスの集まりでも

うまく打てないときに「見ていなかった」と思ってしまうことが多々ある。

 

では、よく見ていればうまく打てるのだろうか? 

本当に見ていなかったからミスなのか?

もちろんまったく見ないで打つのは論外だが。実のところ「何を」見るべきか?

 

私たちは、ボールを見て打つときに 同時に何をしているのだろうか?

1「方向の判断」(フォアorバック)

2「近づく」or「回り込む」

3「軸足を決める」同時に「ラケットセット」

4「振り出し」

5「打球」

6「フォロースルー」

7「リカバリー」

ストロークの場合、3の頃にはバウンド音がしているはず。ここで気づいてほしいのは、

「見ること」で何かを判断してある目的に対して行動を起こしていることだ。

 

「私はしっかりボールを見ます」という選手に真正面へボールを出すと

フォアまたはバックに体を逃がし 

ボールとの距離をとってスイングスペースを確保し打球するでしょう

少々まだるいが、なぜそんなこと行うのか? 

そのままでは打ちにくいし、そのほうがミスなく打球できるからだ。

ということは、選手はすでに「ある打点」で捉えるとコントロールできることを無意識に知っている。

考えたこともないだろうが、これが「適正打点」への気付きの一歩。

 

コントロールが可能で打球に力が伝わる点「適正打点」は体格やグリップによって

プレーヤーそれぞれだが、確実にある。それは軸足を決めたところから斜め前のある高さのところ。

走っていっても、振られても、押し込まれても

いつもその打点で打てれば、ある程度のコントロールができる。

素振りのときから 打点の意識をもっていれば、

その打点でいつも打ちたいと思っていれば・・・・・。

 

相手の打ち出すボールは 前後上下左右に一定せず動くもの。 

しかし、各々プレイヤーの打点は、体とともに移動するが 軸との距離関係は常に一定。

すなわち ボールは動く、打点は動かない のだ。 

飛んできたボールを自分の打点に導くために、

ちょうどいい空間へ呼び込み支配するために,

適切な距離をとるように軸足を決めている。

 

私たちは「ボールを見ること」によって適切な距離を保って、適正打点へボールを呼び込んでいる。

なるべく多くの球を適正打点で打つために、フットワークで体を動かしている。

 

次にコーチに「ボールをよく見て!」と言われたら、

「気持ちいところで打って!」「力の伝わるところへ呼び込んで!」

と翻訳して 技術向上に努めましょう。

 

追記

適正打点に呼べなかった球の処理は ワークショップでお会いしましょう。

 

 

 

 

何を支配するか

「テニス」という競技の技術は多岐にわたり

その習熟度に応じて様々なレベルでの参加が可能です。

ラリーが続くレベル、仲間内で試合をするレベル、

市や県の大会で勝ち進むレベル、全国、実業団、プロ、

世界で転戦するレベルと様々あります。 

実は、どのレベルでも決められたコートの広さ ネットの高さ ボール ラケットという

まったく同じハード(設備、用具)を使っています。

ソフトテニス、ジュニア用ラケット、導入用スポンジボールなどは除く)

 

ゲームの始まりの一本目は、所定の位置から

ネットの向こうのサービスエリアにワンバウンドさせることがルールですが、

その後はツーバウンドするまでにラケットで打球して、相手コートの中に入ればよく、

それがうまくできなければ(ネット、アウトすれば)相手にポイントが入る球技です。

カウント方法は少々複雑で 153040→ゲーム獲得となります。

(この数え方がテニス浸透の支障になっているかもしれません)

 

勝つためには相手の予測をはずして、

どんな速さで(時間)どこへ打つか(空間)が肝要で、

打球を受ける側も、相手の体勢やどこから打っているかを見て次のボールを予測し

その次に相手が届かないところへ返球できるよう、準備を十分にするのです。

つまり、時間(スピード)と空間(エリア)を支配する選手が勝者になるのです。

 

今回は 時間を支配する技術です

ラリー中には2種類の時間があります。

 

 ①自分が打ってから相手が打つまでの時間

 ②相手が打ってから自分が打つまでの時間

 

この時間をどのように捉えて支配するかが 

ポイントの分かれ目になります。 

 

 

 

自分のペース 相手のテンポ

高校の頃から アコースティックギターがずっとそばにある。

もしかするとこれが一番長くあるかも。

 

まわりのいろんなもの

洋服 テニスウェア ラケット 靴 時計 本

食器 ソファ 車 

 

 30年以上の付き合いは音楽だけか。

 

バンドをやってた頃、ソロで練習をして

集まってスタジオ入り 合わせて意見交換(賞賛、罵倒あり)

仕上げの個人練習 最終調整 ライブ・・・・・・

若かったなぁ。

 

ソロ練習は ♪=120などこつこつ行う。

無機質なメトロノームに合わせ、

ピッ、ポッ、ポッ、ポッ、ピッ、ポッ、ポッ、ポッ

自分のペースで仕上げてゆく

 

スタジオ合わせでは みんな♪=120で練習してきたはずなのに

微妙な「グルーブ」があって、走ったり 遅れたり

それを聞きながら、ペース合わせ テンポ合わせ。

自分のペースに固執していては、曲にならない。

こんなことを経験しながら 相手にリズムを合わせることを覚えた。

 

そんな、あの頃のスタジオでのやり取りが 庭球に応用できること、 

最近インスピレーションをもらった。

 

「ペース」または「リズム」だ。

 

ラリーのペースは一定ではない。

「ギアを上げる」などといって速いタイミングで打たれたり、

急にスライスでゆっくり打たれたり・・・。

相手の打球ペースとスピードに適応した準備動作が必要。

 

この能力はなんという名前だろう? 相手の変化に対応できる

時空調整能力・・・テンポ吸収能力・・・ペース変化受け入れ能力

いずれにしても、体力(フィジカル)や心(メンタル)、打つ技術(テクニカル)とは

違ったところにある能力と思われる。 この能力のトレーニングは どんな方法があるのだろう?

 

身に着けるべき 「勝者の習慣」 

ギター抱えて再考します。

 

ワークショップ開催してます。↓

 

 

 

ボレー、最初の動きは?

ボレーミスの種類に 

 

 ①「つまる」

 ②「ふかす(浮く)」

 ③「およぐ」

 

があります。 

 

勝者の習慣(R)でお伝えしている打点の考え方からすると

適正打点と比較して

 

 ①「(体に)近すぎる」

 ②「後ろすぎる」

 ③「遠いか、前すぎる」

 

ことが考えられます。

ここをわかって、本来の打点を習得することを念頭において球数を重ねると

徐々に安定してきます。

足が出なかったとか、踏み込みが甘いというのは

ボレーミスの原因ではないのです。

正解は【適正打点】にあります。

 

【適正打点】で打てるかどうかの判断力をある程度つかんだとして

ボレーのファーストアクション(初動)を考えてみましょう。

 

ネットについてスプリットステップで正対して 

フォア側にボールが来たとします。このときに一番最初にする動きは何でしょう?

 

・右利きなら右腰に乗る 

・ラケットをフォア側へ動かす

・左肩を前へ

・右腰を後ろへ

・靴の内側を相手へ向ける

・ラケットの先をボールへ・・・。

 

どれが一番最初でしょう? 

ワークショップでは 様々な答えをいただきます。

 

実は、勝者の習慣(R)一押しの初動は「手首の形」です。

スプリットステップ時は 打球時の形(背屈)はしていません。

打つときの手首の形は フォアならば後ろに曲げて(背屈して)います。

この形を「フォアだ!」と思った瞬間に作ってみましょう。

最初に手首の形、その形のまま 打点へアプローチする手順でボレーします。

お試しください、

 

打点が後ろになりがちな人

スイングで飛ばす傾向の人

「振ってますね」とよく言われる人 

「準備が遅い」といわれる人 へ即効の処方です。

 

まず体験 じっくり経験 きっと習慣に

 

 

 

 

スプリットステップって いつ?

足を動かせと言われる。 

止まって打ってないと言われる。

バタバタしていると感じる。

嗚呼 どうしていいか わからない。

 

フットワークの重要性は、ラリーの相手が自分のところに打ってくれないときに痛感します。どんな風に動かすの? いつ止まるの? 何歩でいくの? どうやって戻るの?

 

勝者の習慣(R)では 具体的なわかりやすい説明をしています。 

 

今回はスプリットステップ。(判断のステップ) 

どんな風にしますか? いつしますか?

自分のやってる方法とタイミングを 誰かに伝えられますか?

 

ワークショップ参加者に訊ねると 

「ポンって感じ」「相手が構えたときに・・・」

「飛びます!」「踏みます」「打球の直前に」「グッと」

「ふわっと」「じわりと」「(実演して)こんな感じ」

・・・いろいろ あります・・・・・ざんねんながら 曖昧です。

 

待ちのステップ【動】から 判断のステップ【静】へ 

そして打球へ追いつくためのスタート【動】へ。 とても重要なステップなのに。

 

止まったときに地に足が着き、自分の体重がしっかり 丹田におちているか。

全方向にスタートの切れる姿勢になっているか

これが 「どんな風に」の部分です。(最適な姿勢のためのドリルはコートで!)

 

次に、「いつ」の部分です。

相手の打球音に耳を傾けてください。

(厳密には音のスピードと見えているもの(光)のスピードは異なるのですが。)

その音に合わせて「パン!」と言いましょう。ラリーをしながら相手の打球音を口に出すのです。 そして自分の声に合わせて 両足が地面に着くようにタイミング練習をしましょう。 誰かの試合を見ながらでもこのタイミング練習は出来ます。次の一歩が確実に変わってくる効果的な練習方法です。 

 

まずは体験 そして経験 きっと習慣に

スライス回転の与え方

フォアボレー、バックボレー双方に共通する回転 =「スライス」「アンダースピン」

この回転をボールに与えるには 打球の瞬間にラケットが下方向に動いている必要があります。 

 

多くの方は「スライス」→「削ぐ、切る」、「アンダースピン」→「下の回転」という言葉のイメージから、ボールの下部分をにコンタクトしてしまい、打球後に打球面が上を向いています。 この場合、ボールの推進力は小さく 回転はたくさんかかっていても浮いた球になりやすいです。この技術(打ち方)はオプションとしてはありだと思いますが、「攻め」の推進力の大きい、バウンド後にすべるスライスはこの打ち方では実現しません。 ならば、どうするのか・・・。

 

私のワークショップで一番「効く」処方をお伝えします。 

打球意識はフラット、キーワードは、「つかもうとして、面」「手のふりして、面」

相手のボールの高さ(打点)にラケットを持っているグリップ部を合わせます。(決してラケット面でなく!) 出来るだけひきつけて(手に当てるふりをして)直前まで我慢して 実はラケット面で打球してみる。 回転をかける意識は特に持たず、打球後にラケットの面は立ち、ラケットの先が飛んでいった方向を向いているように。

 

フォアの場合は手のひらをボールに近づける、バックの場合は手の甲です。

 

まずは体験、そして経験 きっと習慣に!

 

「適正打点」という考え方

ワークショップ(練習会)でいつも伝えていること

 「適正打点」

フォアストローク、バックハンド、フォアボレー、バックボレー、サーブ、スマッシュ、どのショットにも それぞれ存在すると思います。 その打点は、プレイヤーごとにあって、だいたいこの辺りと認識しているボンヤリしたものでしょう。 こちらから「ここですね」と伝えられるものではないのです。

そこで打つと 力が要らずに球が抜けるように飛んで行って、不思議にどこにでもコントロールできそうな感覚。打球したにもかかわらず、手のひらに衝撃がこない。

たくさんのラリー中に これまで何度も経験してるはずです。

 

 クリーンヒットは衝撃がないこと・・・ご存知ですか?

 

さて、その感覚と距離感を体得しましょう。 ここだ!という点を空中に設定できればしめたもの。 自分の適正打点が 空中に浮いている感覚。

右へ動けば同時に右へ ネットへ近づけば同様に平行移動。「点」で設定すると空間認識が難しくなるので、メロンか小さめのスイカ程度の体積をイメージしましょう。 自分の軸とともに 空中にあるメロンが移動するのを感じることができれば、飛んでくる球をそのメロン(スイカ)のところに合わせます。

合った瞬間にヒットするよう 足を運ぶ(フットワーク)。

足の運び方は、フットワーク塾でも解説しています。

 

すべての球を「適正打点」で打てれば、敵なしですが、そうもいきません。

テニスという競技は 打たせないように人のいないところへ打つ競技です。

「適正打点」打てない球は、しのぐ、時間を稼ぐ、立て直す、ことのできるボールを返しましょう。 いつか打てる球が来た時のために、距離感覚を常に磨いてラリーをしてみてください。 練習法などの詳細は コートで!